漩涡社(Whirlpool)15周年纪念作《アンレス・テルミナリア》
ストーリー
深い深い森の奥。
外の世界から隔離されたように……あるいは潜むようにして、杜ノ宮は佇んでいた。
この世界に生きる多くの人々は別の呼び方で、そのを認識している。
サナトリウム、と。
このには世界中から年、が集められてくる。
日常生活を送ることも困難な異能……歪な『ギフト』をその身に宿した者の、最後の拠り所として。
を運営する『ギフト』研究組織、『ユズリハ機関』に大切に守られながら。
なぜなら、彼らのその力は天にいる御方が与えた祝福であり恵みなのだから。
神がもたらした奇跡を恐れることなどは決して許されない。
それは神の意志の否定、神が作ったこの世界の否定になるのだから。
主人公の年、小早川祈も『ギフト』の発現によってこの杜ノ宮に招かれた一人。
彼に発現した特徴とは、
『自らが決めたひとつのことを除いて、新しい記憶を持ち越せない』
という奇怪なものだった。
「キミは全てを忘れるわけではない。たったひとつのことは覚えておける」
「そのたったひとつを見つけることが、唯一、キミがこので成し遂げるべきことなのだろうとボクは想像するね」
と誰からもらった言葉だったか、それだけが唯一の道しるべ。
悩みながら、生涯の『枷』……孤独をに隠しながら、閉じたで静かな日々を送る主人公。
そんな彼の前に現れた一人の編入生、御厨恋。
彼は「何も諦めたくない。この場所で青春の喜びを経験したい」と笑う。
そして「自分はもうすぐ死んでしまうから」……と。
これは運命の意味を問う物語。
神は確かにそこに存在し、それを年達に問いかけ続ける――
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